おっさんブログ

60代おっさんの興味本位をつづります

エコキュートはお得!?

一時賑やかだった、エコキュートとかオール電化という名前は原発停止後あまり聞かれなくなった。

電気エネルギーを主体的に使うのだから当然といえば当然だ。

 

しかし、このネーミングいかにも売り手視点で付けられたもののように感じられて、消費者が直ぐに飛びつきたくなるようなものではないと思うのだが、如何だろうか。

 

何か初期投資が大きそうで、本当にメリットあるの?となりそうである。

 

しかし、我が家は昨年の4月に導入した。

きっかけは一本の電話。家のかみさん、あらゆる勧誘を断るには至極長けているのだが、この時ばかりは何故かうまく断れなかったようで

「今度説明に来るようだからあなた聞いておいてね」ときた。

 

5分でお引取り願おうと、きめ文句を考えて待っていたのだが、

最初の説明というか質問が

「電気料金の仕組みはご存知ですか?」だった。「えっ?」

この部分は聞いて何の損もないので聞いてみることにした。聞いてわかったことは、賢く使うと結構、電気料は安く押さえられそうということだった。

 

それまでは、従量電灯というプランで基本料金を含めると、どの時間帯でも大体1kwhあたり25円だったのが、プランによっては夜の10時から朝の8時まで、8円強と3分の1になる。

 

この部分を最大限活用するのがエコキュートということになる。

 

この業者さんの最大の売りは、初期投資無しで導入が可能という点である。安くなった電気料から必要な費用を差し引く(業者の売上げ)、さらに残った分が家庭のメリットということになる。各家庭で状況は異なるが、我が家の場合、確実にメリットが出る見積もりとなった。

 

我が家は給湯に灯油ボイラーを使っていた。お風呂や台所でお湯を使うたびにボイラーが起動して灯油を消費する。冬場は外気も水温も低いため消費は多くなる。

この部分を安い夜間電力で沸かして溜めておいて、日中に使うというシステムだ。

 

これを知ったら、導入を避ける理由がない。しかし、業者さんの言うとおりに導入するのも能がない。メリットの大半は吸い上げられてしまうのだ。

 

見積もりを良く見ると、給湯器の価格はほぼカタログの定価。工事費は無料というがまだ高い。そして実質、分割払いによる金利は期間トータルで10万円を超える。そして、何か不幸があって、支払い不能になったときも別途掛ける生命保険から出るので心配は要らないという。何のことはないそれらもこちらのメリットから差し引かれるのだ。

 

いろいろ比較検討の上、自分で家電量販店と交渉して選択することにした。結果、初期投資は要るものの、設備は20万円以上安くなり、工事もサービスで、大幅に安く導入できた。使用10年の灯油ボイラーも撤去された。(配達を伴う高い灯油代も減った)

 

春、夏、秋と使用して明らかな効果が出ている。そして、冬場に来て一段と効果は大きくなった。導入は正解だったと思う。

 

今になってネットを調べているが、メリットは大きいものの、導入には慎重を期さないと問題もあるようである。

深夜、設備が稼動するため設置場所によっては、機器が発する低周波の騒音が近所迷惑になってトラブったり、貯湯タンクの選択を誤ると日中お湯が不足して高い料金帯で沸かすことになって逆に高くなったり、停電時まったく熱源がなくなったりとかだ。

機器が複雑で故障が多いと書かれているものもある。

 

でも、条件さえ合えば光熱費を大きく削減できる有力な手段であることは間違いない。

 ちなみに我が家は給湯だけでなく、電気を最も消費する熱関係をできるだけ夜10時から朝8時の間に済ませるようにしている。たとえば、炊飯、パン焼き、食洗機、湯沸し、除湿機(浴室と衣類の乾燥に2台使用)ついでに洗濯など。

 

日中の4分の1、中間帯の3分の1の電気料で済むというのは工夫次第で安くできるということで、その余地があるのが最大のメリットだ。